国土交通省は26日、駅や商業施設でベビーカーの優先スペースを示す案内マークを決めた。電車内などでベビーカーが周囲から邪魔者扱いされるケースがあることから、利用しやすい環境をつくるのが目的。今後、鉄道会社や百貨店にマークの導入を求める。
子育て支援団体やベビーカーメーカー、鉄道会社などが参加する国交省の協議会が決定した。これまで一部の鉄道会社が独自に作成したマークはあったが、統一された表示はなかった。電車内の車いすスペースや百貨店のエレベーターに掲示してもらい、周囲の人にスペースを譲るよう促すといった利用を想定している。
斜線を引いたベビーカー禁止マークも作成。転倒の危険があるエスカレーターに掲げ、利用時はベビーカーを折りたたむことを求める。
ベビーカー利用者と周囲との摩擦が起きないよう、双方が配慮すべき注意点もまとめた。ベビーカー側にはこまめにストッパーをかけることなどを要請。周囲の人には、電車やバスでベビーカーを折り畳まずに乗ることに理解を求めた。駅構内や百貨店のアナウンスなどで説明してもらう。
日本経済新聞より引用